昭和48年09月30日 特別奉修委員
本当な事をご自身の信心体験から、所謂追求に追求をなさって、又は天地乃親神様から直接、お受けになられた事を教えにして残しておって下さる訳です。ですからその本当の事を私共が行の上に現して行く時に、所謂本当のおかげを頂かれる訳です。真実な物には真実のおかげが必ず伴う。そこでなら私共が言うておる事もしておる事も教えを頂いておりますから、本当の事を知ってもおるしそれを行うてもおるのですけれども、その行うておるその今度は内容というか、あの思い込みがそこが違う感じがするですね。
昨日もあの秋永先生のが奥さんが、むこう十年間お酒を断って、酒の好きな方ですからね、それから水行を今ずうっとやっておられます。それでやっぱり一心発起すると言う事は、もう本当にあのああいう酒屋に、ご直会の中にあっても、あのもう欲しくないと言われうですね。だから問題はその、あのお酒をやめるというその決心の程です。二人のまあ甲乙の人が話し合って、お酒を止めた。一人の人は勤めの帰りにその酒屋さんの前を通って、酒の匂いがするから。
裏道を通ってそすと一人の人は、その酒屋の前を堂々と通って帰ったと。で結局あの酒屋の前を堂々として通った人は、本当にその断酒がお酒を断つ事がでけたけれども、裏道を通った人はあのでけなかったと。ね、もう大体その同じ事でしょうが、酒を断つと言う事の考え方を、又修行を思い立った事においては、形は同じですけれども、ならどのくらいの決心で、あのそれを思い立っておるかと言う事が違う訳ですね、例え酒の匂いがぷんぷんしてきとったって、もうその誘惑にはもう負けない。
片一方はそういう誘惑があったら、負けちゃならんから、裏通りをする。もう負けちゃならんからと思うとる訳です。ね、昨日そのそういうまあ、思い切った修行をしておられる訳ですけれども、あの秋永先生の奥さんが、所があの最近風邪を引いて、水行をさせてもらいよるから、何時まっでん風邪が抜けんとこういっとる訳です。だから是はまあ私の体験から、そんな事はあるはずはないです、で今朝からもあの、桜井先生がずうっと水行をなさっておられるが。
ま風邪の具合が悪かったり、熱があったりしたら、すぐやめるとこう言う。だから同んなじ水行をさせてもらうと、しかも例えば桜井先生の場合なんかは、本当にあの神徳、霊徳を受けたい言う事から始められたのですから、水行をさせてもらうと、ご本部参拝もさせて貰うと、例えば決めたらね、私どんほんなこて歩いてでん参る積りじゃってですから、本当ですよ。片道しか無かなら片道で参りよったですから。
もうそげな事情にかまけて無い訳です。ご本部参拝をすると、させて貰うと言う事に対してでも、その思い方が違うとった。ね、ならお水を頂くでもですね、風邪のそりゃ風邪を引く事もあるけれども、熱もあるけれども、そういう思い方ですると、風邪は抜けよったですすきっと、なら秋永先生の奥さんの話を聞きよっても、その水行ををしよるけん、中々風邪が抜けんとこう言う。
桜井先生がそういう大きな願いを持っておりながら、水行、やっぱ熱のある時やらはご無礼すると言った様な意味の事を、それではねこりゃだから私が言うたけんしたじゃいかん。やっぱ自分の決心なんだと。ね、例えば熱発、こう熱のあるとに水を掛かって、ひどうなったとすんならどんこんされん。またそうなりかねないです。その位な気持ちでは。ね、ですから問題はそれこそ酒屋、あの酒を止めた人がね。
酒の前の匂いのぷんぷんする所を通ってもです、その誘惑に負けないという強い決心、此処のその芯の所が違う。お互いが本当の事が分かって来た。本当の事を行じておるけれども、その行じておるその芯が違うね、其処ん所を私は確固たる物にして行かなければ、それこそ風邪引とってからお水使うたけん、なおひどうなったちゅう結果しか生まれて来ないです。ね、御本部参拝しょうち思いよったばってん、ちょっと都合があったけん、ご無礼しましたと、と言った様な結果になるです。
だから私はそれを、こうしなさいああしなさいとは言わないです。問題はその人の決心なんです。こりゃもう、だから私が大体絶対な言葉使っちゃならんていう人も沢山ありますけれども、是だけは私の体験ですから絶対のね、本気で御本部参拝でもさせて頂くと言う事になりゃ、暇の上んでもお金の上んでも、絶対おかげ頂かれるです。お繰り合わせ頂けん絶対それはあなたの思いが足りなかったからです。
だからご本部参拝をしょうというその思いそのものは、なら同じ事でしょうが誰でも。けどもその思うとる度合いが違うと言う事。同じ好きでもこの位好きなと、このくらい好きだと、もうこうしてこうしょうごと好きだというのと、違う様なもんです。ね、私は其処ん所を、私はあの自分の心の中に信心の内容を検討するというか、ね、確かめて本当の物に、本当な物と言う事、そこん所が、一つ本当の事になって行かなければいけないと思うですね。
どうぞ。